英語(会話・ビジネス英語)2ヶ月上達法を徹底比較
最近、2か月で英語が格段に上達する方法についての広告をよく見かけるようになりました。
2か月で○○というのは、ダイエットや視力回復の世界のことばかりかと思っていましたが、どうやら、英語学習にもこの波が押し寄せているようですね、
よく見る2か月特訓プログラム
ここでは、最近よく広告を見かけるRIZAP(ライザップ)イングリッシュ、TOKKUN ENGLISH (トックンイングリッシュ)、そして、超人気アプリのスタディサプリイングリッシュについて見て行こうと思います。
・RIZAPイングリッシュ(※2カ月で○○)
・TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)(※2カ月で○○)
・スタディサプリ ENGLISH(※3カ月で○○)
これらの英語学習プログラムや英語学習アプリが狙いとしていところは何なのか?
それを知ることで、これまで気がつかなかった視点や方法論が見えてくるかもしれません。
とその前に…
一般論として
どんな英語教材や英語学習プログラムを利用するとしても、「ここだけは変わらない」という基本的な部分を今一度確認してみたいと思います。
どんなイメージを持っておくべきか?
主に中学、高校時代、「受験英語」にどっぷりと漬かってきた多くの日本人が、これから「使える英語」を身につけるためには、これまでの受験英語の延長線上にそれがあると考えるのではなく、「日本語がしゃべれない外国人と英語でコミュニケーションするんだ」というイメージをいつも持ちながら英語学習に取り組む必要があるでしょう。
具体的には、「Stop it」を「ストップ・イット」ではなく「スタピット」で認識するようなクセをつけるということです。
相手が「Stop it」のような簡単な単語を用いているのに理解できない…
これこそが「受験英語」の弊害なわけでして、その「受験英語」を共有できるのは世界中探しても日本人だけだということを思い出しましょう。
(参考:「聞き取れない=引き出しがない」なEnglish deaf を3週間で克服?)
最新英語学習プログラムの共通点
「2カ月で飛躍的に…」にしろ、「3カ月で効果を実感」にしろ、「1年で身につく」にしろ、英語学習方法論も日進月歩。数年前に全盛を極めた「聞き流し学習」に比べて、はるかに合理的なものにアップデートされているようです。
発音の重要性に気付いた?
TOKKUN ENGLISH、スタディサプリ ENGLISHは、発音添削または発音チェックテストのようなことをしているようですね。これは良い傾向だと思います。
RIZAPイングリッシュについては発音についてのトレーニングをするのかしないのか不明ですが、いずれも個別学習計画を立てるスタンスなので、必要に応じてなされるものと思われます。
なぜ発音?
なぜ発音が大事なのか?
これは、「自分の言っていることを相手に理解してもらうため」というよりも、「英語の音声とは何なのか?」を知るために必要ということになります。
音声を理解するのに一番いい方法は、自分で発音してみること。このことに異論はないでしょう。
先の例で言えば、「Stop it」を「ストップ・イット」とのみ認識している限り、自分が「ストップ・イット」と発音して通じることはあったとしても、相手が「スタピット」と言った場合にこちらが理解することはできません。
往々にして、日本人の英語音声認識は「受験英語仕様」になっているため、ここから脱却するためには、面倒だと思っても、発音の大切さから目をそむけるわけにはいかないでしょう。
(参考:英語上達のコツとは○○変化)
多角的なトレーニング
RIZAPイングリッシュ、TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)、スタディサプリ ENGLISHとも、英語力アップのためには多角的なトレーニングが必要という見地に立っています。
今さら何をという気もしますが、長いこと「聞き流すだけで」な時代が続いただけに、ある意味新鮮でもありましょう。
学習時間の確保に言及
上記、多角的トレーニングをするということとなった以上、「いつでもどこでも」で話を終わらせるわけにはいかないので、「通勤・通学中はこれ」、「自宅ではこれ」のように、トレーニングの内容によって、学習時間の確保が重要なテーマになってきます。
期間を区切って「なりたい自分」になる
RIZAPイングリッシュ(2カ月~)、TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)(2カ月)に共通していることは、あらかじめ「いついつまでにどうなっている」という目標を立てている点ですね。
これ、当たり前のようで、結構当たり前じゃなくて、「聞き流し英語」では、「ある日突然…」とか、「気が付いたら…」のようなコンセプトだったと思います。
スタディサプリ ENGLISHの場合は、「いついつまでにどうなっている」度は強くありません。ゲーム感覚で取り組むスタンスなので、「気が付いたら…」に近いかもしれません。
ただ、学習プログラムの設計としては非常よくできているので、これはこれでOKなのでしょう。
各プログラムの特徴(相違点)
・TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)の特徴
RIZAPイングリッシュ
RIZAPイングリッシュにあって他にない特徴としては、「TOEICスコアをアップさせる」ことを英語学習の軸に置いている印象がある点でしょう。
といっても、いわゆるテクニック論によるスコアアップではなく、「英語コミュニケーション能力を上げることでTOEICスコアを上げる」というスタンスです。
ご存じの通り、TOEICは「英語コミュニケーション能力テスト」なわけですから、TOEICの趣旨に沿ったTOEIC攻略をすることで、おのずから英語コミュニケーション能力が上がっていくというコンセプトは理にかなっていると言えます。
RIZAPイングリッシュには、TOEICスコアアップに特化したコースと、英会話主体のコースがあるようですが、一部にTOEIC批判があるご時世で、あえて、TOEIC攻略から学習方法を組み立てるというスタンスは、ある意味画期的ともいえ、学習者はTOEICスコアという客観的な尺度で学習効果を実感することもできるので、モチベーション維持のためにも有効かもしれませんね。
TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)
TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)にあって他にない特徴としては、ビジネスの場面を特に意識した英語学習プログラムという点が挙げられるでしょう。
なので、英語学習の動機がかなりはっきりしていて、「逃げ場がない」ような状況の人に向いていると言えましょう。
それぞれの状況に応じた適切な英語学習プログラムが組まれるとのことなので、逆に、英語が必要となる場面がまだ具体化されていないような人にとっては、あまり向かないかもしれません。
海外赴任、海外出張が決まった人や、「TOEIC何点以上取らないとヤバイ」といった状況にある人などは、先方も対応しやすいはずで、その分、学習効果も期待できることでしょう。
(参照:TOKKUN ENGLISH(トックンイングリッシュ)公式サイトはコチラ>>)
トライズ
トライズにあって他にない特徴としては、1年間という比較的長いスパンで計画が練られている点が挙げられるでしょう。
「2、3カ月」と比べると、魅力がないようにも感じるかもしれませんが、「急がば回れ」で、2、3カ月の効果を期待して、結果、次々に渡り歩き、「気付いたら1年前から大して進歩していなかった」という人は少なくないはずです。
この点、実直に「1年で」と謳っている点は非常に良心的といえるでしょう。
逆に言えば、「海外赴任や海外出張が決まっていて、今すぐ何とかしないといけない」という人には不向きということにもなるわけですね。
「英語力は上げたいけれど、その必要性が具体化していない」とか、「切羽詰まってはいないけれど、さらに上を目指したい」というような人向きでしょう。
スタディサプリイングリッシュ
スタディサプリ ENGLISHにあって他にない特徴としては、これがアプリであるということから、料金が格安であるということがまず挙げられます。
また、内容的な特徴としては、相手がコンピューターなので、気を使ったり、恥ずかしく思ったりすることなく、ノンストレスで英語学習に取り組めるという点が挙げられるでしょう。
英語学習の必要性は感じているけれど、その必要性が具体化されておらず、切羽詰まっているわけでもない…なので楽しくマイペースで取り組みたい…そんな人に向いているでしょう。
(参照:スタディサプリ ENGLISH公式サイトはコチラ>>)
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