Versant スコアをTOEICに換算~Versant50って凄いの?
英語コミュニケーション能力を測定する試験・Versant。
Versantのスコア(満点は80)をTOEICのスコアに換算するとどのくらいになるのでしょうか?
また、1年英語マスタープログラム「トライズ」が、「当初35、6点だった人が、1年後に50点にもなった」例を紹介していたりしますが、Versant 50 とは具体的にどんなことができるレベルなのでしょうか?
TOEICに換算したスコア
まず、VersantのスコアをTOEICのスコアに換算すると、ざっと、以下のようになると言われているようです。
Versant | TOEIC |
70~80 | 970~990 |
65~69 | 963~990 |
60~64 | 891~990 |
この感じだと、「TOEICで満点近く取っても、Versantで満点近く取れるとは限らない」。
逆に、「Versantで満点近く取れるなら、TOEICでは満点近く取れる」ということになりそうです。
Versant | TOEIC |
55~59 | 820~920 |
50~54 | 748~848 |
45~49 | 676~776 |
40~44 | 604~704 |
35~39 | 533~633 |
30~34 | 461~561 |
Versant スコア50は、TOEICに換算すると700点台半ばから後半くらいということになりそうですね。
Versant 50 の英語力でどこまでできる?
versant 50前後のスコアだった場合、「身近な事柄において伝えたいことの要点を包括的に述べることができる」という評価になるようです。
一つ上のグレード(60前後)の場合、「大きな負担を感じさせることなく、情報や視点を明確に述べることができる」。
さらにその上(71前後)の場合、「流暢で自由な表現を、適切な構文を使って明確に話すことができる」。
また、一つ下(40前後)の場合、「基本的な情報(仕事や経歴、家族、余暇など)について述べることができる」。
…なので、「身近な事柄において伝えたいことの要点を包括的に述べることができる」とは、例えば、ゴミの分別だったら、「こういうゴミは火曜日、こういうゴミは水曜日」などと細かに説明するのは無理でも、「ゴミの分別が色々とうるさくなったようなので、一覧表を見ておいてください」くらいは言える…ということなのでしょう。
普通の日本人が英会話力を上げるには?
一般に、日本人は英語を読むのは得意でも、聞いたりしゃべったりするのは苦手です。
Versant スコア50も行けば立派なものでしょう。
ただ、これだけ英会話学習熱がありながら、ほとんどの人がVersant 50レベルにすら到達できないのは不思議といえば不思議です。
なぜか?
それは、「時間をかける場所、力を入れる場所を間違えているから」に他なりません。
「時間をかければ解決するはず」
「慣れがすべてを解消する」
「自分が英会話ができないのは、勉強時間が足りないからだ」
と考える人がほとんどで、
「具体的にどこでつまずいていて、どうすればそれを克服できるのか?」
それが分からないまま、次から次へと教材をあさり、英会話スクールやオンライン英会話を渡り歩く…
ということをしているのではないでしょうか?
例えば、「I haven’t met them yet.」の音声をカタカナで表記したら、「アイ・ハブント・メット・ゼム・イェット」にしかならない人がほとんどでしょう。
英語の音声を聞き取るための引き出しがないがために、いつまで経ってもリスニング力が上がらず、リスニング力が上がらないので、生きた英会話から何かを吸収することもできず、当然、スピーキング力も上がらない…
今、多くの人がやるべきことは、「I haven’t met them yet.」は「アイ・ハヴン・メデム・イェ」なんだと認識の修正をすることでしょう。