TOEIC高得点でも英語はしゃべれない。でも・・・
最近では、入社試験や昇進試験でTOEICの点数が「足切り」の基準に使われたりするようで…
そういう「TOEIC導入企業」の一つに、楽天があることは有名ですね。
この楽天、2012年に、英語を社内公用語化して話題になりましたが、当初、社内のTOEIC平均スコアが500点台だったのが、3年足らずの間に、250点以上アップしたそうです(参照:楽天社員の英語力)。
これは、ちょっと凄いことじゃないかなと率直に思います。
「TOEIC横綱」に対する例の批判
もっとも、
「TOEICで高得点を取ったって、英語はしゃべれない」
という批判は、別に楽天に対してということではなく、一般によく聞かれるところでもありますよね。
こういった「TOEIC横綱」な批判があることを、楽天の経営者が知らないとは考えられないので、それでもあえて社員に対してTOEICスコアの向上を義務付けるのには、それなりの理由があると思われます。
何はともあれ、英語に触れる
「~だからTOEICはナンセンス」という意見に対し、反論があるとするなら、「TOEICスコアという明確な基準があることで、英語に取り組みやすくなる」というようなことが挙げられるでしょう。
ご存じの通り、TOEICというのは全問マークシート方式で、ちょっぴりゲーム感覚で入って行かれるようなところもあって、
「ビジネス英語の勉強、どこから手をつければいいの…」
という人にとって、取っつきやすいものになっているのは確かでしょう。
「スコアアップ」という動機づけ
そして、一度TOEICの世界に入れば、「スコアアップする」という動機づけによって、リスニング、リーディングのノックを自ら課すようになるでしょう。
「ああでもない、こうでもない」と言って、いつまでもスタートラインに立てない人を尻目に、TOEIC学習者は、次から次へと英語に触れて行くことになりましょう。
英語のインプットの蓄積があれば…
TOEIC学習によって、英語の基礎体力を身に付けていれば、その後、学習の軸をスピーキングなどにシフトした場合、それ以降の「伸び」が違ってくるということもあるでしょう。
ちなみに楽天さんの場合、TOEIC800点を越えた社員に向けて、スピーキングの研修があるそうです(参照:楽天社員の英語力)。
TOEICもハサミも使いよう
結局のところ、英語もインプットとアプトプットが大事で、「たくさん触れた者勝ち」ということでしょう。
「あれもダメ、これもダメ、TOEICもダメ」なんて言っているより、「じゃあTOEIC問題集でも解いてみるか」のほうが、よっぽど有意義でしょうから。
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