JR気になる車内の英語アナウンス
少しでも英語に関心を持っている人なら、JRの車内英語アナウンスのリスニング、挑戦しますよね?
つっこみたいところがいくつもあるこの車内英語アナウンス、英語が得意な人なら一度は、ん? って思ったことはないでしょうか。
車内アナウンス(日本語・英語)
日本人の多くが聞き取れない(らしい)英語を「( )」にしておいたのでクイズ形式で正解をあててみてください。
行き先案内
まずは単純な一文。
「この電車は、東海道線普通電車・東京行きです。」
( )に入る単語は、簡単!もちろん「train」ですよね。
グリーン車案内
「グリーン車は4号車と5号車です。グリーン車をご利用の際にはグリーン券が必要です。グリーン券を車内でお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますのでご了承ください。」
( )に入る単語は、アナウンスでは「car」
と言ってますが…
間違い英語
「car」のところは「cars」と複数形にして欲しかったですね。文法的に間違っています。
※「number 4」と「number 5」のふたつの車両があるので複数形が正しい。
(さらに突っ込むと…)
「グリーン券を車内でお買い求めの場合、駅での発売額と異なりますのでご了承ください。」は、なぜ英語でアナウンスがされていないのかが疑問です。
それを知らないで乗ってしまう人だっているでしょうに。
僕なら、
“If you wish to purchase a green car ticket now, please be aware that the prices vary from those at the stations."
とでも言います。
ちなみに「グリーン車」って何?
外国人で日本に住んでいない人なら、「グリーン車って何?緑色の車?え?」と思う人も少くないでしょう。僕も小さい時日本に旅行に来てたときはとても不思議に思いました。
そもそも、なぜ「グリーン車」と呼ぶようになったのでしょうか。
1969年までは国鉄の車両の名称は「一等車」「二等車」でしたが、「グリーン車」「普通車」へと変わりました。今で言う「グリーン車」がこの一等車のことですね。その一等車の切符の色が緑色だったので「グリーン車」というふうに名称が変わったのです。
ようするに、一等車=First Class。英語にする時ぐらい英語で言えばいいと思うのですが… Green Carというのが旅行者に簡単に通じる訳がないですからね。
左側(右側)のドアが開きます
「次は新橋、新橋。お出口は左側(右側)です。」
( )に入る単語は、「on」「the」。
※これは、聞き取りにくいJR車内アナウンスの「1番人気」のようです。doors on the をつなげて言っているからでしょうか。
※「こういった部分をどうしても聞き取れるようにならない」という悩みのある方は、こちらをご参考に>>English deaf を3週間で克服する方法。
乗換え
「山手線、京浜東北線、地下鉄銀座線、都営地下鉄浅草線と、ゆりかもめはお乗り換えです。」
( )に入る単語は、「here」「for」。
※ここは、わりと聞き取りやすかったと思います。
優先席
「この電車には優先席があります。お年寄りやお身体が不自由なお客様、妊娠中や乳幼児をお連れのお客様がいらっしゃいましたら席をお譲りください。」
( )に入る単語は、「reserved」、「handicapped」、「accompanying」「small」。
(ちなみに、reservedのsの発音に注意。zと発音します。)
ですが、ここの英語、以前からずっと僕が気になっていたところがあるんです。
間違い英語
handicapped passengersの次、「expecting mothers」と言ってますが、ここは「expectant mothers(妊婦)」です!
「妊娠していますか?」と聞くときは、"Are you expecting (a baby)?" と言いますが、妊婦のことをexpecting mothersとは言いませんね。
携帯電話マナーモードお願い
「お客様にお願いいたします。優先席付近では携帯電話の電源をお切りください。
それ以外の場所では、マナーモードに設定の上、通話はお控えください。
ご協力をお願いいたします。」
( )に入る単語は、「switch」「off」、「set」「it」「to」
ここにも間違い英語!
出だしの部分、「Please switch off your mobile phone」と言ってますが、「phone」は「phones」と複数形にすべきところ。
※your mobileの「your」は、複数の人が対象になってますからね。乗客一人に対して言っているわけではないのでここも間違っています。
最後の「refrain from talking on the phone」は「the」がついているのでphoneのままで問題ありません。
何事もほどほどに…
というわけで、今回取り上げなかった車内英語アナウンスにも「間違い英語」はありそうですが、あまりアラ探しばかりして電車からつまみ出されてもいけないので、今日のところは、このくらいにしておきますね。(笑)
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